日本のコメ作りの現状 ‥異常気象

地球温暖化・異常気象による、「1等米比率の低下」 下がらぬ夜温

 

40年以上も農業をしている農家では、近年、米粒が白く濁ったり、過去に見られなかった規模でカメムシが発生するなど、夏の高温が原因と思われるさまざまな被害が発生しています。特に、8月後半の暑さの異常など多くの気候の変化を痛感しています。(温暖化の影響)

 

「米には寒暖の差が必要なのに、夏場は夜になっても気温が下がらなくなった。年々暑くなる中で、昔のような高品質のお米を作るのは難しくなった。さらに、最近ではゲルラ豪雨や、刈り取り時期を遅らせる長雨の頻度も増えている。」と、北陸・東北の農家は、将来高級米の産地ではなくなるのではないかと、心配しています。

 

◆ 米の品質が低下している

この十数年間、種々の要因で米の品質が低下しています。その一つに、夏の気温が高すぎると、高温障害で米粒が白く濁る白未熟粒(乳白粒)があります。特に農家は最近の十数年間、この乳白粒に悩まされています。

 

◆増える害虫

最近、カメムシの発生が多くなっています。カメムシは米に黒い斑点を付け、品質を低下させます。多く発生すると米検査で不合格となります。最近、このカメムシ、今は日本の各地で被害が報告されています。

農家では、カメムシ被害を避けるため、作付け時期を遅らせるなど工夫をしていますが、それでも被害が出ています。

美味しいお米をつくるための条件として、

①適した気候

②良い土

③きれいでミネラルが豊富な水

の三つがあります。

しかし、最近温暖化のせいで、「適した気候」という条件が失われつつあります。数十年後には、コメの生産地は北海道に移り、現在有名な高級米生産地はの評価は落ちていくと農家の方は心配しています。

 

◆高齢化

今、高齢化や担い手不足で土壤などの基礎体力が失われています。「一番重要なのは土づくりである」と農家は強調しています。

 

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コメント: 1
  • #1

    北ちゃん (金曜日, 22 8月 2014 11:38)

    納得です!!役立ち度100!!!