農林水産省

 

 

 

 公式ホームページ

 報道発表資料(速報)

 公式SNS facebook

★「米をめぐる関係資料」(農林水産省)


農林水産省「米をめぐる関係資料」より|令和3年2月
農林水産省「米をめぐる関係資料」より|令和3年2月

日本の「米の需要量」は、明治半ば以降の産業近代化に伴って、急激に増加しました。その結果、米は国内での増産だけでは需要をまかないきれず、恒常的に輸入されるようになりました。大正の後半から太平洋戦争前まで100万トンを超える輸入・移入が続き、その量が総供給量の2割近くを占める年もありました。戦争が進むにつれて食糧不足は深刻化し、昭和17年には米を始めとする主要食糧を国家管理とする食糧管理法が施行されました。

 

戦後の10年間は食糧逼迫の時代でした。米生産は需要に追いつかず、大量の麦や米が輸入されました。米の増産を図るため、用排水等の基盤整備や大規模な土地改良、化学肥料の増産、干拓事業等の新田開発などが国を挙げて行われました。こうした取組の結果、昭和30年以降は米の生産量が明確に上向き、昭和40年代の初めには、米の自給が完全に達成されました。 

 

その後、国民生活の向上に伴って食生活の多様化が進み、米に替わって肉類や油脂類の消費が増加したため、米の需要量は、昭和38年の1,341万トンをピークとして減少傾向に転じました。これに対して米の生産量は昭和42年産から1,400万トンを超える高水準が続き、大幅な生産過剰となりました。昭和44年には自主流通米制度の導入とともに初の米の生産調整が試行され、昭和46年から本格的な実施が始まりました。

 

米の消費は、現在減少を続けています。平成16年の一人当たり消費量は61.5kgと、最も多かった昭和37年(118kg)の半分近くになりました。その原因として、日本人が昔とくらべて、パンやめん、肉や乳製品などを多く食べるようになったことや、朝食ぬきで学校に行く人が増えたことがあげられます。最近では一貫して生産調整規模は拡大し、平成15年度では全国で水田面積の39%に相当する106万haの生産調整に取り組んでいますが、大幅な生産調整にもかかわらず米の価格は低下し、一方で過剰米処理のための財政負担が増加しています。

 

しかし、米は依然として供給カロリーのトップを占めており、日本における食生活の主役です。米を主食として魚介類、大豆、野菜、畜産物などが組み合わされた日本型食生活は、栄養的にタンパク質(P)、脂質(F)、炭水化物(C)が適切なバランスを保ち、理想的な食生活とされています。近年では食生活の変化に伴って脂質の摂取過多等の傾向が見られ、栄養バランスの崩れや生活習慣病の増加が懸念されており、わが国における健康的で豊かな食生活を維持する上でも、米は重要な役割を担っています。 

 

また、全国に広がる水田は今日の社会でも多様な機能を持っています。平成13年に日本学術会議から、農林水産大臣の諮問「地球環境・人間生活にかかわる農業及び森林の多面的機能の評価について」に対する答申が出され、農業の多面的役割としての経済的評価が行われました。この中では、急峻な国土の中で各地に広く展開する水田が大きな役割を果たしている治水機能について、洪水防止機能として年間3.5兆円、河川流況安定機能として1.5兆円など高く評価されています。今後も水田の有効利用によって、こうした多面的機能を維持していくことが必要です。

農林水産省「米をめぐる関係資料」より
農林水産省「米をめぐる関係資料」より

農林水産省「米をめぐる関係資料」より|令和3年2月
農林水産省「米をめぐる関係資料」より|令和3年2月

 

米をめぐる参考資料は、 コチラから。

 

農水省 中四国農政局は、コチラから。

農水省 東 北農政局は、コチラから。

農水省 北 陸農政局は、コチラから。

農水省 九 州農政局は、コチラから。


 トップページ 商品一覧&ご購入 生産地と品種 お米・もち麦辞典 会社概要 お問い合わせ   米蔵ブログ 

〒793-0035  愛媛県西条市福武甲1176番地国道11号線) | 電話. 0897-55-2344