太平物産㈱偽装問題(JA全農)

太平物産㈱製造肥料問題

 

JA全農が販売した肥料メーカ太平物産㈱(本社=秋田市)の製造した一部肥料に、届出・登録されている製造設計と異なる原料・配合割合について製造し、肥料の保証成分が担保できないことが判明しました。

 

偽装は10年前から常態化しているのがわかった。(成分の偽装表示)

 


不正があったのは太平物産㈱が製造する肥料の銘柄の約9割で、チラシや肥料袋に表示されている内容と異なる製造設計に基づいて製造されていることがわかりました。


①肥料の成分が不足 ②記載していない原料を使用 ③有機原料の割合が不足

 

この肥料は、有機入り配合肥料で、有機栽培に使用されているので、特別栽培農産物」「有機農産物と表示して販売するとJAS規格に適合しない可能性があり、JA全農は「特別栽培農産物」「有機農産物」等の表示をやめ、「慣行栽培農産物」(価格が安い一般米として販売)として出荷・販売されます。

 

※有機農産物は、JAS規格に適合することを証明したうえで「有機JASマーク」を表示して販売されます。

※特別栽培農産物は、一般的な農業(慣行農業)と比べて農薬や化学肥料の使用量を半分以下に抑えたものをさします。

 

偽装の理由については、原料の有機物を乾燥し、粉末にする際のコストの軽減や臭いに対する工場周辺の住民らからの苦情などを可能性として挙げています。

 

特別栽培農産物」「有機農産物での流通はJAS規格に適合しませんが、慣行米(通常栽培)での流通は可能であり、食された消費者の健康を損なう事案はないようです。 

 

太平物産が製造した肥料名の一覧は、こちら。(製造肥料の回収

※太平物産‥売上65億7600万円、売上高全国9位(秋田県内1位)、昭和23年創業、