
平成27年産は、7月下旬から8月上旬(お盆頃)にかけては全国的に高温・多照傾向で真夏日が続き、作柄は「平年並」発表でしたが、盆明け過ぎから“雲行き”が変わり低温・日照不足・豪雨と「顕著な気象条件の変化」が生じ様変わりし、関東・北陸・中部・東北は記録的な低温・日照不足は鮮明で、西日本は昨年に続き2年連続の冷夏(6~8月)となっています。
※気象庁は、エルニーニョ現象の発生によってフィリピン付近の海面水温が下がり、積乱雲の発生が弱くなったことから偏西風が南偏した結果、「太平洋高気圧の西日本への張り出しが弱かった」と分析しています。
お米にとって一番大切なこの8・9月の日照不足の影響は、登熟が緩慢となり登熟不良の小粒化で減収の懸念が出ています。また、台風18号の影響も含めカメムシの発生、冠水・倒伏が胴割れ、穂発芽による品質低下の危険性が出てきました。
平成27年産米は、登熟不良型のコメ作柄予想!
また、全農(JA)発表では、コメ概算金(JAがコメ農家に支払う一時金 ※下記新聞記事参照)は「主要20県が800~1500円アップ」と引き上げとなりました。
その根拠として、
①飼料用米など51万トンの需給の改善がなされ、生産数量目標を下回る見通しとなった。
※27年産米は、飼料用米への振り替えが進み、主食用米の生産が8000㌶下回ったことで、
米価上昇となる。
②収穫前契約が一定程度積み上がった。
③早場米は特に九州の作柄が悪く、出荷数量の8割前後である。
以上3点を挙げています。
平成27年産米不作、3年ぶりの値上がり!

コメントをお書きください