≪玄米低温保管の必要性≫ 梅雨~夏
玄米は、収穫後も人間と同じように呼吸をしています。玄米の呼吸は、温度が15~20℃以上になると活発になり、玄米の含水率が高くなるとより活発になります。 そのため、玄米を常温で保存すると食味は徐々に低下していき、食味の低下は収穫後から始まっています。
寒冷地を除き、秋でも暑い日がありますので、冬を迎えるまでに食味はある程度低下していきます。冬は寒いので食味は殆んど低下しませんが、春になると気温が上がり、梅雨時から夏場は高温多湿になるため、呼吸が非常に活発になり、食味は低下します。
また、貯蔵期間が長くなると、脂肪の酸化が進み古米化してしまいます。 玄米の脂肪の酸化は、呼吸と同じように気温と含水率が高いと早く進みます。古米化した玄米は、炊飯時に水分の進入を妨げるので粘りのない固いごはんになってしまいます。玄米を常温で保存すると、食味の低下だけでなく、虫やカビも発生しやくすなります。
玄米は、低温で温度15℃以下、湿度70~80%保管することで、品質劣化を抑えることができます。低温保管は、お米の呼吸が抑制されるので、古米化が遅くなり、かびや害虫の繁殖が防止されます。
さらに、‥当店では、
≪米穀低温倉庫用【UCAN 超音波加湿器】≫
加湿器の漏水を防ぐドレンバンを設置すると共に、加湿器の霧を素早く拡散、蒸発させるためのブースターフィンを取り付け、倉庫全体の相対湿度を隅々まで均一に保ち、玄米の含水率を適正に維持する事が出来ます。
≪低温倉庫に保管していた玄米をすぐに精米して良いのでしょうか?≫
外気温が玄米倉庫の庫内温度と同程度か、やや高い時は問題ありませんが、夏期など外気温が玄米保冷庫の庫内温度よりかなり高い時に、 玄米倉庫で低温貯蔵していた玄米を取り出してしてすぐ精米すると、外気との温度差により玄米に結露が発生し、ヌカ切れが悪くなり、味が低下する事があります。
※真夏に玄米保冷庫から出した玄米をすぐに精米し、炊飯したところ、 黄色いご飯になってしまったという事例があります。
冷えた玄米によって精米機内が結露して米の流れが悪くなり、精米機が詰まりやすくなったり、時間がかかったりします。コイン精米機で精米する場合は、規定料金内で精米できなくなる事もありますので注意して下さい。従って、夏場など玄米倉庫の設定温度より外気温がかなり高い時に、玄米倉庫で低温貯蔵していた玄米を精米する場合は、面倒でも玄米保冷庫から取り出してからしばらくおき、外気温になじませてから精米して下さい。(暑いときは1日以上 かかる場合もあります)
コメントをお書きください
藤田拡樹 (月曜日, 10 12月 2018 07:55)
お世話になります。
質問がありましてコメントさせていただきました。
「15℃以下」で保管するよう記載がございますが、冬季など15℃を下回る気温の場合、ヒーターなどで
15℃付近まで温める必要があるのでしょうか?
あるいは、15℃以下であれば、品質に問題は無いのでしょうか?
よろしくお願い致します。
【ライスピア米蔵】 (月曜日, 10 12月 2018)
玄米は、約15℃を超えると呼吸をしはじめ、お米の虫も発生しやすくなるので【15℃以下】にすることが大切で、15℃に設定することではありません。例えば、外気が15℃以下でも暖房やガスを使用する場所では温度が上がりますので保管場所としては適切ではありません。保管温度は、低い方が良いので冬の外気温度の低い季節はそのままの状態が良いと思われます。15℃以下にすることが品質保持に繋がります。
若原三郎 (日曜日, 22 3月 2020 12:30)
お世話に成ります。
米低温貯蔵庫を購入しましたが、30キロのモミを麻袋に入れて保存か、又は、玄米にして、紙袋に入れた方が良いのか
困惑しております。
今までは、アルミ缶の保存缶で小象虫にやられていて、今年初めて貯蔵庫を購入しました、、宜しくお願いします
【ライスピア米蔵】 (日曜日, 22 3月 2020 13:35)
米低温貯蔵庫での保管は、玄米紙袋の方が呼吸をしますので紙袋を推薦します。紙袋は、新しいものを使用ください。玄米の保管温度は、15℃以下を推薦します。
みな (水曜日, 12 8月 2020 01:19)
すみません#4の「紙袋の方が呼吸をしますので紙袋を推薦します。」というところが理解できないので詳しく教えて下さい。何故呼吸をする紙袋の方を推薦なされるのでしょうか??
"呼吸が抑制されるので、古米化が遅くなり、かびや害虫の繁殖が防止され"るのではないでしょうか?
【ライスピア米蔵】 (土曜日, 15 8月 2020 08:47)
紙袋は、通気性・吸湿性があり、お米が呼吸できるので玄米の保管に適し、政府備蓄米など5年間にわたり備蓄している玄米30㎏は紙袋で備蓄されています。
例えば、ポリ・ラミ袋でお米を冷蔵庫で保管し、常温に戻した時、必ず結露し袋が濡れてその水分をまたお米が吸い食味を低下させ、カビや害虫を繁殖させます。
ポリ・ラミ袋とは違い紙袋は、通気性が良く湿気を吸い呼吸をしているので、結露したお米の汗(水分)を再度その汗を吸収することがなく劣化を防ぎます。紙は呼吸するので、お米の保管に適します。
ただし、紙袋でも、袋前面に色を印刷したものは少し異なります。コスト面では、紙袋はかなり高くなります。
高田個人 (日曜日, 27 12月 2020 14:50)
お世話になります。
北陸の冬の精米方法について
玄米保冷庫の温度は15℃ですが、外気温は約10℃です。
精米前の注意点を教えてください。
ライスピア米蔵 (月曜日, 28 12月 2020 08:28)
精米方法等に関しては、お問い合わせでお願い申し上げます。
田舎親父 (日曜日, 21 8月 2022 15:17)
もみをもらったのですが、玄米低温貯蔵庫に、もみのままで入れてもいいのか教えて下さい。
ライスピア米蔵 (日曜日, 21 8月 2022 15:52)
大丈夫です。気温15度以下なら虫の発生を防ぐ事ができます。
瀬戸隆史 (土曜日, 03 12月 2022 06:18)
トラックの保冷庫で、家庭用のエアコン付けて、モミのまま保存するのはいかがでしょうか宜しくお願い致します。
山田 真一 (月曜日, 26 8月 2024 13:42)
玄米保冷庫の代わりに普通の冷蔵庫に米を保存するのはありでしょうか?