政府備蓄米の炊き方について

玄米の保存は、温度が15度以下・湿度が70%前後が一般的ですので、家庭での政府備蓄米の保存方法は「冷蔵庫の野菜室」をお薦めしています。
備蓄米の炊き方は、冷蔵庫で 冷たく冷やした水 をご使用下さい。
備蓄米は長期保管で乾燥していますので、炊く時に冷たい水でゆっくりと吸水させたお米は、お米の組織の隅々にまで水が行き渡り、良質の粘りが強くなり硬さが減少します。
(※浸水時間は、しっかりと1~2時間をお薦めします。)
しかも、保存性も良くなり、劣化速度が遅くなります。
その時の注意点は、洗米時の「ザル」研ぎは割れやすくなり、洗米後水に浸けずに「ザル」上げてしまうとお米の表面がより乾燥して割れやすくなり、さらに水に浸けていないため、糖が出てこない上に、芯が残ったご飯に炊きあがるので避けた方が良いでしょう。
余ったご飯は、炊飯器のスイッチを切って、保温せず冷凍保存して下さい。備蓄米は長期保存されていたので、保温すると臭いが出て、ご飯が黄ばむ可能性があります。
(追伸)
最近の炊飯器は、お酒・みりん・はちみつ・油・マヨネーズ等メーカーでは「入れないで下さい。」と表示がありますので、炊飯器の内釜を痛める危険に注意下さい。
備蓄米は、冷めると粘りが弱くなり、パサパサになるので欠点があるので、お弁当・おにぎりはお薦めしません。
逆に、カレー・どんぶり・ドリア・チャーハン・雑炊などには相性が良いと思われます。





政府備蓄米の臭いについて(古米臭・カビ臭・蒸れ臭)
政府備蓄米の古米臭は、精米することで減少し、炊飯することで減少するが、炊き上がり直ぐの熱い状態では、かすかでも炊飯器で保温すると劣化が早くなり、古米臭が漂う。炊いて時間が経過すると倍増すると言われる。
特に、これから気温上昇の梅雨を経て夏を迎える頃には、古米臭がさらに増すので注意して下さい。
備蓄米は、今後4年産米が終了すると、3年産米・2年産米に移行するので注意して下さい。
政府備蓄間放出 総供給量 81万トン (ジャブジャブの備蓄米) | ||||||
初回 | 2回目 | 3回目 | 随意1回目 | 随意2回目 | 随意3回目 | |
期間 | 3/10~12 | 3/26~28 | 4/23~25 | 5/27~ | 5/30~ | 6/10~ |
内訳 | ||||||
24年産 (令和6年) |
100,190t | 40,179t | ||||
23年産 (令和5年) |
41,606t | 30,157t | 100,164t | |||
22年産 (令和4年) |
200,000t | |||||
21年産 (令和3年) |
80,000t | 120,000t | ||||
20年産 (令和2年) |
100,000t | |||||
合計 | 141,796t | 70,336t | 100,164t | 220,000t | ||
販売先 | JA全農 | JA全農 | JA全農 | 大手小売業者 | 中小小売・米穀店 | |
農林水産省 | 競争入札 | 競争入札 | 競争入札 | 随意契約 | 随意契約 | 随意契約 |
・【備蓄米の転売禁止】…国民生活安定緊急措置法に基づく措置で、違反した場合には1年以下の拘禁刑または、100万円以下の罰金、あるいは両方が科せられる。

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