お米を守る昔からの知恵
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お米の虫は、気温20℃を超えると発生しやすくなり、23~25℃以上で活発に繁殖します。
これからの季節、お米の保管は冷蔵庫の野菜室で少量保管をおすすめします。
梅雨の季節は、カビにも十分ご注意ください。
お米に発生する虫は、主に 穀象虫 と メイガ です。
■穀象虫(コクゾウムシ)は、
黒く体長2.1~3.5㎜、象のように長く伸びた口吻(こうふん)が特徴で、気温が20℃以上になると活発に繁殖します。穀象虫は、なんと米粒に穴を開け、中に卵を生みつけます。数日で孵化して幼虫は、お米の中を少しづつ食べながら大きくなります。やがて成虫となり、卵の殻を破って生まれてくるヒヨコのように、米粒の中から出てきます。そして、お米を食い散らし、また卵を生みます。「米食い虫」の異名。
※ 産卵から成虫の出現まで約1ヶ月間かかり、お米の中に卵を産みます。(活動期間:4月~10月)
コクゾウムシは低温に弱く、15℃以下では発育、増殖ができません。また、マイナス20℃の温度で7~10日おけば、成虫も幼虫も卵も死んでしまいます。お米を冷凍するとコクゾウムシは死にますが、食べる時はコクゾウムシ成虫を分けないといけないですし、米粒の中の卵やふ化した幼虫までは分別できません。
人によっては虫を食べることでアレルギーを起こすこともあるようですから、コクゾウムシなど貯穀害虫が発生したお米は食べないことをお勧めします。もし、食べてしまっても害はありません。
※【加害する食品】 米、麦、トウモロコシ、乾燥芋、乾麺(パスタ、マカロニなど)等
※ 家庭においては、購入したお米は早めに消費することや、密閉容器に入れ温度の低い所で保管する事が大切です。
※ コクゾウムシは、成虫も幼虫も「水」に浮くので除去することができます。また、「光」に反応するので晴れた日に外に新聞紙やブルーシートなどの上にお米を広げると数時間で日光に反応して逃げていきます。ただし、お米を直射日光に長時間さらすとひび割れし食味が落ちますので、日陰干し程度が良いです。
■ノシメマダラメイガは、
私たちの身の回りどこにでもいて、常に穀類や粉を探して飛び回っている体長7~8㎜の小さな蛾です。幼虫が、お米のヌカ層や胚芽部に卵を生みます。生まれた幼虫は、黄白色に近い色をして、小さいイモ虫の形態をしています。ヌカなどを好んで食べて成長し、やがて白い糸を出し蛹(さなぎ)になります。このときの白い糸がお米の粒をくっつけてしまいます。やがて羽化して蛾となって飛んでいきます。夜になるとそこらじゅうで飛び回ります。ヌカや小麦粉などの穀粉の匂いを嗅ぎつけて、卵を生みに来ます。
購入時のお米の袋など食い破って中に入り込んでしまうこともあります。幼虫は、穀類や粉を食べながら数週間から1カ月半で成虫になり、また、産卵することを繰り返します。購入した袋のままでの保管がいけない理由が、ここにあります。必ず密閉できる容器に入れ、定期的にヌカ等を掃除することが肝心です。
この虫は、油脂分の含まれた食品を好むので、クッキー、チョコレートなどの各種菓子類やインスタント ラーメン、七味唐辛子など、家庭で保存されることの多い食品でも発生するので、近年は家庭害虫としても要注意種となっています。知らないうちに、それらを餌に屋内で増え、その後お米の保存容器に移動してくるケースも十分考えられます。発生源となるこれらの食品もしっかり密封し、屑にも気をつけ、屋内及び米保管容器の清潔を保つことが必要です。また、この虫の幼虫はビニールくらい簡単に食い破る能力があるので、ビニールに密封しただけでは完璧とはいえません。
※ メイガは、お米の外側、周りに卵を産みます。(活動期間:4月~10月)
※【加害する食品】 穀類、小麦粉などの穀粉、油分の多い乾燥加工品(チョコレート、クッキー)、インスタントラーメン、ペットフード、ドライフラワー等。
気温20℃、23℃で、お米の虫 注意警報!
害虫全般にいえることですが、虫は、気温が20℃を超えると発生しはじめ、 23℃を超えると動きが活発になってきます。気温・湿度が上がってくるとお米も傷みやすくなり、 匂いを発生しはじめます。人間には感じなくても害虫は、匂いにつられてやってきます。 気温・湿度が高くなり始める時期には、特にお米の管理に気をつけましょう。
お米に付く虫は、玄米と白米で条件を同じにすると、増殖しやすいのは「玄米」です。お米の害虫の多くは、玄米の糠の部分を好みます。それは、糠の部分のほうが、栄養成分が比較的多いからです。ただし、コクゾウムシのように白米部分を好み繁殖する虫もいますから、一概にはいえません。
コクゾウムシやノシメマダラメイガが発生するお米は、殺虫剤などの残留物が存在しない証明にもなるので健全であり、人体に悪い影響を与えることはありません。昔ならそれほど過敏になることもなかったので、虫やごみは洗い流していました。しかし、お米に虫がわいている状態は気分的に問題があります。
万が一、虫が発生してしまったら捨ててしまうのではなく、風通しのよい明るい場所で新聞紙を広げて、その上にお米を出します。直射日光が当たる場所だとお米が傷んでしまうので、明るく涼しい場所にお米をさらし、虫が逃げるまで放置しましょう。
■【貯穀害虫・天敵図鑑】 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構より
■【防除方法・殺虫方法】 独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構より
お米の保存方法
米びつを使うときに注意することは、内側全面と隅の汚れで、計量機付きの米入れはさらに計量口の中と後ろの汚れです。米びつの内側を指で擦ってみた時に、指先に粉のようなものが付いて白くなるようでしたら、すぐに掃除をしないといけません。それはヌカや米が乾燥して粉になったものです。
そのままにして米を入れてしまうと、新しい米に悪さをして老化を進めてしまうだけでなく、虫が湧いてしまう可能性が高くなります。
さらに、米は空気に触れていると乾燥や酸化が進んでしまうので、米びつの中の米の上に蓋をして、空気に触れる面積をなるべく少なくしておいた方が良いでしょう。計量機付きは、米びつの内側全面と隅の汚れだけでなく、計量口の中と吐き出し口、さらに吐き出し口の後ろの汚れについてもしっかりと落として下さい。計量口の部分は掃除がしにくいため、どうしても掃除を怠りがちになりやすいのですが、この計量口の部分に虫が卵を産み付けることが多いために、この部分をしっかりと掃除しておかないと、それ以降は虫が湧きやすくなってしまいます。
また、精米した米を常温で保存しておくと、1カ月程度からデンプンを分解するアミラーゼという酵素の働きが衰えてきます。酵素の働きが衰えてしまうと、米を水に浸けているときでも、炊いている最中でも、デンプンやタンパク質の分解が十分に行われないので精米したての時に感じた甘みが出なくなります。
■保存場所は、「冷蔵庫(野菜室)」が最適!!
冷凍室以外なら冷蔵室でも野菜室でも良い。その際は、乾燥を防ぐため必ず≪密閉容器≫に入れて下さい。
ペットボトルは、空気を遮断できるのでお勧めです。お米は、空気に触れると、酸化してしまい、乾燥により水分量が減って米が割れやすくなります。
精米した米を常温で1ヶ月保存しておくと、お米を炊いても甘みはあまり出ません。「冷蔵庫」で保存しておくと劣化防止となります。お米の保存期間は、空気を遮断したとしても、精米後1ヶ月くらいの間に、食べきれることが良い。
■お米の結露
米の温度が低く、周囲の空気が高温・多湿の場合、米の表面に結露します。
例えば、外気の温度25℃、湿度70%の場合、米の温度が約19℃以下になると米が結露します。
空気中には、水蒸気が含まれています。その空気の温度を下げていくと水蒸気が、水滴になってコップのまわりに付く現象があります。これは、コップのガラスの表面温度が外の空気の露点温度より冷えているため水蒸気が水滴になって付着したものです。このことを結露といいます。
このように空気の温度を下げていき、空気に含まれる水蒸気が水滴になり始める温度が、その空気の露点温度です。
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