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お米の虫注意!|国民生活センター

国民生活センターに、消費者から『米を買ったら虫が湧いていた』というお米に関するクレームが話題になりました。

 

※国民生活センター(2016年1月19日公表)より。
http://www.kokusen.go.jp/t_box/data/t_box-faq_qa2015_19.html

 

 

ネット販売で米10㎏を購入し、3か月後に食べようと思い袋の中を見たら、虫が湧いていた。返品できるかの回答です。

 

米は、生鮮食品と同じく長期保管には向きません。食べる分だけ少しずつ購入し、冷蔵庫などの冷暗所で保管しましょう。最近は、異物混入で問題になることを嫌う販売店の方針や、洗浄や精米といった技術の進歩、流通の進歩等により生鮮食品に害虫がついていることは少なくなり、それに伴い、私たちは、米だけに限らず生鮮食品に害虫や土などはついていなくて「当然」、それが「普通」というような感覚を持つようになってきています。

 

たしかに、米の袋の中に黒い虫がぞろぞろいれば、大変に気味が悪いだろうと想像はできますが、高温多湿の日本で、数カ月も米を放置していれば、コクゾウムシの発生は当然予想すべき事象の範ちゅうです。自然の恵みである収穫物を消費するにあたっては、生産者や卸業者、販売業者だけが知識を持つだけでなく、最終的に消費する消費者自身も食品に関する知識を有することは自身にとって非常に大切なことです。

 

なお、コクゾウムシは、15℃以下では発育・繁殖できないため、米を冷蔵庫に保管していれば、コクゾウムシの発生(孵化)は防げます。米袋の中でコクゾウムシが見つかった場合、米を天日干しすれば取り除くことができます。虫の発生が少しであれば、食べるのに問題はありませんが、たくさん発生していた場合、食い荒らされた米がおいしいかは、疑問です。