令和元年産米|全国で高温障害発生!
白未熟粒の多発、品質低下
白未熟粒の発生は、登熟前半の高温により多くなり、
その影響が最も高い時期は出穂後10~15日である。
令和元年は全国的に6月~7月までの気温が低く、降水量もかなり多くなりましたが、8月以降は昨年と同様に猛暑となりました。特に8月中旬の台風10号によるフェーン現象の影響で、日本海側を中心に気温が上がり、新潟県や山形県、石川県など6つの地点で日最高気温が40℃を超える厳しい暑さとなりました。
これにより、多くの農作物に影響が出ており、米については高温障害による「白未熟粒(乳白色の粒|精米になると「粉状質粒」と言う)」等が多く発生し、精米した場合に「粉状質粒」の混入が多くみられます。
令和元年産米は猛暑の影響により、
白く濁ったお米(粉状質粒)が多い傾向にある。
登熟期の気温が高くなると、玄米の充実が不十分となって、白っぽくなるもの「白未熟粒(しろみじゅくりゅう)」が多発します。白未熟粒(乳白粒、心白粒、腹白未熟粒、背白粒、基部未熟粒など)において胚乳の一部が白濁して見えるのは、胚乳細胞の肥大過程でデンプン粒の発達が不完全になるため、光の乱反射が生じるためです。
新潟コシヒカリ(一般地区)
心白・背白など高温障害の多発で、2等以下が8~9割近い状況にあり、3等も出ている。
白さの混じる精白米で白さが目立つ。平成22年以来の高温障害の多さです。
※イネの高温障害について「ライスピア米蔵」①
※イネの高温障害について「ライスピア米蔵」②
※全国農業協同組合連合会「ニュース・トピックス」2019.10.30
コメントをお書きください