日本人1人当たりの小麦の年間消費量は、米が約55キログラムであるのに対し、小麦は約30キログラム強。そのうち国産は1~2割程度です。
一方で、昨今の健康ブームを受け、国産大麦の需要も拡大しています。その理由は、大麦の健康機能成分であり、大麦はビタミンB1を多く含むことから、かつては脚気予防の食材として人気でしたが、現在、脚光を浴びているのは、
水溶性食物繊維「β(ベータ)-グルカン」
です。
平成25年、日本健康・栄養食品協会は、大麦β-グルカンの健康機能性について、さまざまな研究を精査した結果、
「コレステロールの正常化」「食後血糖値の上昇抑制」「満腹感の持続作用」
といった効果があることを発表しました。
特に、「食後血糖値の上昇抑制」は、大麦β-グルカンが水に溶けるとゼリー状に固まる性質によるもの。消化中の糖質の吸収が緩やかになり、血糖値の上昇を抑制すると言われています。
(農林水産省 2016年2月号 [あふ]affより)
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