28年連続で生産量日本一を誇る愛媛県産裸麦の収穫は、これから6月上旬ごろまで続きます。
今年の生育状況は、昨年11月頃の出芽後に低温だった影響を受け、やや遅れ気味で推移しましたが、3月からの気温の上昇に伴い、収穫期はほぼ平年並みとなっています。
愛媛県は、裸麦の作付面積&収穫量日本一で中でも「西条市」「東温市」「松前町」は裸麦の愛媛県下三大生産地です。
ここ、愛媛県東温市の生産者【牧秀宣さん】の圃場では、5月9日に地元の方々や全国各地から流通企業が集い、収穫の前に安全祈願を兼ねて大麦の収穫祭が行われました。【麦うらし】
紫色の穂でいっぱいのもち麦畑
下記圃場写真は、愛媛県東温市の生産者【牧秀宣さん】の幻もち麦「ダイシモチ」の圃場の様子です。
ダイシモチは穂があざやかな紫色で、粒も外観が紫色になる六条品種です。収穫時期になると、畑一面が「紫色」に染まります。
もち麦は、2013・2014年にNHKで取り上げられ人気沸騰しました。
もち麦は、美肌効果や食物繊維の整腸作用、生活習慣病などで注目されいます。中でも、食物繊維の多くを占めるβ-グルカンと言う成分に注目が集まっています。
このβ-グルカンは、胃腸で脂質や糖質の消化吸収を抑制する働きを持っているためその血糖値抑制効果や悪玉コレステロールを減らしながら善玉コレステロールを減らさない特徴があります。
また、腸の免疫力を高め、大腸がんの予防効果があると言われています。
2015年流行の兆し
もち麦は、普通の麦よりモチモチぷちぷちとした食感を楽しむことができ、女性に嬉しい美肌効果や整腸作用がしっかり見込まれいます。
現在、国内で流通しているもち麦は、外国産のもち麦(アメリカ産)が殆どで「白い」のが特徴です。
愛媛県東温市産もち麦は、外国産のもち麦のように白くなく少し色が異なります。
これは、幻もち麦(ダイシモチ)がはだか麦のため表皮が軟らかく約6~7分搗きすることで大切な栄養素アントシアニン色素を残すことが出来るからです。国産に対し、外国産(アメリカ)もち麦は、皮麦なので表皮が硬く精製を強くしなければならないので、肝心の栄養素を残すことが出来ないのです。
だから、外国産もち麦は白くなってしまいます。
また、同じもち麦でも栽培方法・精製技術によって違いがあり、愛媛県東温市産もち麦「ダイシモチ」は、「かむと甘みがある」「歯ごたえが良い」「冷めても美味しい」「もちもち・プリプリ」と特徴があり「もちプリ新食感」の新しい麦です。
(参照)アントシアニン
近年アントシアニンのもつ抗酸化性、抗炎症作用、血糖低下作用等の生理活性が明らかとなり、アントシアニン色素を含む穀物はその供給源として注目されています。在来のモチ性裸麦や栽培性を改善した品種「ダイシモチ」は登熟期に紫色に着色する特徴を有するが、その色素はあまり利用されていません。
コメントをお書きください