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「永遠の0」 と 「関行男(西条市出身)」

「永遠の0」
「永遠の0」

2009年に講談社文庫から文庫化。その後徐々に話題を呼び、2012年10月15日付『オリコン“本”ランキング文庫部門』で歴代13作目のミリオンヒット作となった。

2013年8月付けで、湊かなえ著『告白』(2010年・双葉社)の254.4万部を超えて文庫部門1位を記録し、同年12月には販売部数300万部を突破。歴代のタイトルで300万部超えは、オリコンの書籍全部門を通し、コミック部門の『ONE PIECE』(51巻から70巻までの計20作で獲得)に続いて史上2例目となる。

2010年から2012年にかけて、須本壮一による作画で漫画版が刊行され、2013年12月に映画が公開された

 

※「永遠の0」は、こちら

 

「永遠のゼロ」の中で、愛媛県西条市出身の神風特別攻撃隊「敷島隊」隊長 関行男大尉(1番隊長)の名があります。関大尉には新婚の奥さんがいました。彼女をおいて死ぬことはどれほど辛かっただろう。彼は、出撃前に親しい人に、

自分は天皇陛下のためとか、日本帝国のために死ぬのではない。最愛の妻のために死ぬのだ。命令とあらば止むを得まい。」と語ったそうです。関大尉以外の隊員たちもみんな死を前にして、自分なりに死の意味を考え、深い葛藤の末に心を静めて出陣しました。

 

「関大尉は、軍神として日本中にその名を轟かせた。関大尉は、母一人子一人の身の上で育った人でした。一人息子を失った母は、軍神の母としてもてはやされたと言います。しかし、戦後は戦争犯罪人の母として、人々から村八分のような扱いを受け、行商で細々と暮らし、戦後は小学校の用務員に雇われて、昭和28年に用務員室で一人寂しく亡くなった。」