大麦=「もち麦」でメタボも解消!
大麦に属する裸麦のうち、もち性の品種のものを指します。
◆大麦は生活習慣病予防の決め手
大麦はかっては麦飯や麦こがしとして普通に食べられてきましたが、その消費量が次第に減ってきました。ところが最近大麦には生活習慣病予防の効果が強いことが世界的に注目されるようになってきました。
特に、今年4月8日放送のNHK総合で「もち麦」が紹介されて以降、雑誌・テレビ等で頻繁に取り上げられ注目されています。
◆大麦の生活習慣病予防の効果
大麦は、学術的な研究から次のような生活習慣病予防が期待できます。
1.大麦で血中コレステロールが下がる
血中コレステロールが高めの方が大麦を継続的に食べると、血中総コレステロールとLDL-コレステロール(悪玉コレステロール)が下がります。麦飯だけではなく、海外ではシリアルなどに加工されたものでも有効です。
2.麦飯食べてメタボ解消
5割麦飯を12週間継続して摂取すると、精白米に比べて内臓脂肪(腹部脂肪)、体重、お腹周り、体格指数(BMI)が低下しました。
3.大麦で糖尿病予防
大麦は食べた後は、消化されると血液中にブドウ糖として吸収されていきます。これは食後血糖といいますが、大麦は他の穀類に比べて食後血糖値が低くなります。また、糖尿病患者が麦飯を摂取すると、血糖値が改善します。
4.大麦の力の秘密:食物繊維(β-グルカン)
大麦の生活習慣病予防の効果は、大麦の粒の中に食物繊維を豊富に含むことによります。とくに食物繊維の一種であるβ(ベータ)-グルカンがコレステロールを下げたり、血糖値を上げないという作用が強いためです。こうした作用がメタボにも効果がでるものと考えられます。
5.大麦の効果はこれだけではないよ!
大麦は食物繊維が豊富に含んでいますので、排便量増加、腸内細菌叢の改善、最近の新しい研究では免疫機能の改善などが期待できます。
6.日本人は食物繊維が足りないよ!
日本人の食物繊維摂取量は世界的にみても不足しています。とくに若い世代の摂取量の不足が目立っています。若い女性や子どもたちに便秘が多いのは食物繊維の不足が大きな原因です。食物繊維が不足している人たちではビタミンやミネラルの不足もみられます。
(以上 『大麦食品推進協議会』より)
◆もち麦品種には、「米澤モチ2号」「四国裸46号」「四R系48」「イチバンボシ(四国裸90号)」「四国裸93号」「キラリモチ(四国裸119号)」「ユメサキボシ(四国裸103号)」「ダイシモチ(四国裸95号)」などがいろいろありますが、もち麦の中でも新品種の「ダイシモチ」は、六条渦性のもち性品種で、早生で短稈かつ倒伏に強く、また高β-グルカンで粒はやや硬く、精麦白度が高いことで一番人気です。
高β-グルカンが豊富に含まれることから、血糖値が下がった、コレステロールが下がったとお医者様もびっくりしているのが、ダイシモチ(幻もち麦)です。
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