地下水位維持には毎秒3.5トン以上必要
(西条市調査報告)
加茂川や県営黒瀬ダム(西条市)の水利用を話し合う県と松山、西条、新居浜各市による「水問題に関する協議会」で、西条市は「かんがい期の地下水位維持に加茂川の伏没量(地下水への浸透量)が毎秒3.5トン以上必要」との調査結果を報告した。
西条市は地下水保全策の検討のため、専門家による道前平野地下水源調査研究委員会の答申では、雨量や地下水利用量などを設定してシミュレーションした結果、地下水利用が急増するかんがい期(5~9月)に毎秒3・5トン以上の伏没量があれば、西条平野の安定的地下水位の維持と、沿岸部で進む塩水化の防止が可能としている。
一方、同期間の計153日中、3.5トン以上だったのは昨年95日と推定。
松山市に水を引く「松山分水」のない現状でも、西条市は伏没量確保が難しいとの認識を示した。
西条市の青野勝市長は、野志克仁松山市長を非公開で個別会談した折、「水の都と言われるが、かんがい期の地下水位は低下し、塩水化の問題がある。県民、松山市民の皆さんにも西条の水事情を理解してほしい」と主張。
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大町 (月曜日, 03 6月 2013 18:35)
今、新町川は水量がほとんどありません。打ち抜きは止まっています。
この夏が思いやられます。
分水は問題外で、黒瀬ダムの放流量を増やすよう県に働きかけるべきではないでしょうか。