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令和6年コメ需要約37万トン上振れ!

推計の甘さが、価格高騰の一因

 

農林水産省が、7月30日「食料・農業・農村政策審議会の食糧部会」で説明した検証結果を見ると、令和6/7年の需要量が、当初の見込みを大幅に上回る約37万tとなった要因は、需要見込量を前年よりも31万t少ない674万tに抑え込んだことで、『令和の米騒動』を発生させた。

 

生産量の推計が過大だと、最初から存在しなかったコメを消費したかのような計算になり、需要が膨らんで見える。

 

 

 

 

令和6/7年の主食用米の需給実績 (単位:万トン)
  6/7実績 & 7/8見通し 内、備蓄米 前年増減
 令和6年6月末民間在庫量(A) 153    
 令和6年産主食用米等生産量(B) 679    
 令和6/7年主食用米等供給量計(C=A+B)       868 36 (36)
 令和6/7年主食用米用需要量(D) 711   +37
 令和7年6月末民間在庫(E=C-D) 157  12 (12)
令和7/8年の主食用米等の見通し (単位:万トン)
 令和7年6月末民間在庫量(E) 157   +4
 令和7年産主食用米等生産量(F) 735   +56
 令和7/8年主食用米等供給量計(G=E+F) 917 25 +49(25)
 令和7/8年主食用米等需要量(H) 633   △78
 令和8年6月末民間在庫量(I=G-H) 254   +97(25)

 ※SBS方式による輸入米は含まない。

 ※7年6月末までに供給された備蓄米36万tは、入札備蓄米31万tと随意契約備蓄米5万t。

 ※7/8年の備蓄米の供給予定数量25万t。すべて随意契約備蓄米。