我が町「西条市」紹介 【岡村断層】


中央構造線|断層帯【岡村断層】‥愛媛県西条市

中央構造線
中央構造線

 7000万年ほど前に、すでにアジア大陸の東の端にできていた日本列島の大陸側半分に、南からやって来きた太平洋側の半分がくっ付いて、日本列島が完成した。その接合面が中央構造線である。

 1450万年ほど前に日本海ができて、日本列島は
大陸から離れた。そのとき糸魚川・静岡構造線の東側が陥没した。ここをフォッサマグナという。 
 中央構造線を境に、日本海側を内帯、太平洋側を外帯と呼ぶ。関東と九州では中央構造線は地表面に現れていないので、その位置は明確ではない。

 

中央構造線断層帯岡村断層

 

 中央構造線断層帯の四国東端の鳴門市付近から愛媛県伊予市を経て伊予灘の佐田岬北西沖付近に至る区間では、16世紀に最新活動があったと推測されています。この時には、鳴門市付近から佐田岬北西沖付近まで同時に活動したと推定されているが、複数の区間に分かれて活動した可能性もあります。

  また、一つ前の活動では、石鎚断層及びこれより東側の区間(讃岐山脈南縁-石鎚山脈北縁東部)、石鎚山脈北縁の岡村断層」からなる区間、川上断層及びこれより西側の区間(石鎚山脈北縁西部-伊予灘)の3つに分かれて活動した可能性があります。

 

 岡村断層(新居浜市上原から西条市小松町妙口付近まで続く長さ21キロの活断層)は、その東半分が讃岐山脈南縁-石鎚山脈北縁東部の区間と並走し、また、西半分が石鎚山脈北縁西部-伊予灘の区間と並走します。1回の活動に伴う右横ずれ量は、岡村断層6メートル程度であった可能性があります。

 もし、石鎚山脈北縁の岡村断層が活動すると、マグニチュード7.3-8.0程度の地震が発生すると推定され、その際に6m程度の右横ずれが生じる可能性があります。

 石鎚山脈北縁の岡村断層からなる区間は、今後30年の間に地震が発生する可能性が、我が国の活断層の中ではやや高いグループに属しています。

 

岡村断層は、

①過去4000年間に3~4回活動

②最終活動時期は、4~6世紀

③1回の変位置は約7m

 

古文書による古地震記録によると、

●  887年(仁和3年7月30日)五幾七道南海地震(M8.1~8.5)南海地震系列

●1099年(承徳3年1月24日)南海道・畿内(M8.0~8.3)南海地震系列

●1361年(正平16年6月24日)畿内・土佐・阿波(M8.1~8.5)南海地震系列

●1494年(明応3年5月7日)奈良(M6.4)中央構造線の直下型地震

●1498年(明応7年6月11日)京都、諸国大地震 中央構造線の直下型地震

●1533年(天文2年)中央構造線の直下型地震

●1585年(天正12年)中央構造線の直下型地震

●1595年(文禄4年7月9日)中央構造線の直下型地震

●1596年(慶長1年7月9日)中央構造線の直下型地震「慶長伊予地震」

●1707年(宝永4年10月4日)「宝永南海地震」 南海地震系列

●1905年 「芸予地震」 フィリピン海プレートの影響

 

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☆「愛媛県地震被害想定調査結果」平成25年

☆「愛媛県内で想定される地震」愛媛県

☆「参考文献」‥【地震調査研究推進本部


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