2013年

11月

30日

巳正月(みしょうがつ/愛媛県東予地方) 12月

その年に亡くなった仏のため正月

巳正月辰巳正月巳午正月

 

 その年に不幸のあった家で12月最初の巳の日などに当日、「お餅」を搗いて「わら」と「逆さ巻きしめ縄」を持ってお墓参りに行き、墓前でその餅をわらを燃やしてあぶり、一切無言でちぎって手渡しはせず、刀に刺したり、竹の先に刺して渡して食べるという四国地方の仏の正月(巳正月(みしようがつ)、辰巳正月(たつみしようがつ)ともいう)の儀式です。500~600年前から続く愛媛独自の慣習です。喋っては行けないのは、敵に悟られないため、刀にこだわるのは、敵を忘れないことを意味するようです。

 巳正月は、亡者と最後の食別れをして旧年を脱し、清らかになって新春を迎えようとするものと思われます。12月の「辰の日」の深夜から「巳の日」、または巳の日から午の日にかけて行う。四国地方・瀬戸内海の島々、とりわけ愛媛県の東予・中予地方に色濃く残る風習です。(最近は、辰の日の夕方に行く人が多い。)

 この行事は、「仏事」ではなくお寺との関係はないようで、あくまでも民俗習慣で宗教的儀式ではないようです。当時は亡くなられた兵士の子孫が行っていた儀式が地域に広がり愛媛独特の慣習となったようです。新しい正月を迎えるに当たり、死のけがれろ決別する行事であろうとされています。

 

死者が初めて迎えるお盆を「新盆」といい、初めて迎える正月を「巳正月」といいます。

12月の最初の辰(たつ)の日と巳(み)の日を、死者のお正月といっています。

辰巳の行事は、正式には辰の日と巳の日の堺、つまり真夜中に行われるものです。

※2013年[平成25年]は、 12/4(水)【辰】墓参り→12/5(木)【巳】正月 です。

 

巳正月の起源

巳正月は、時は南北朝時代、1336年にその起源を発します。南朝、北朝の戦いで南朝方新田義貞の敗走に伴い伊予の国より参じた兵士が琵琶湖の北壁、敦賀付近の木の芽峠付近で猛烈な吹雪にあい、多くの凍死者を出しました。その戦死の知らせが旧暦10月(新暦で12月)のの日、巳の刻(午前10時頃)伊予の国元まで届けられました。正月を迎えられなかった兵士たちの無念を慰め、執り行った新亡慰霊儀式が、正月の起源だとする説が一つです。

 

 

○愛媛の方言

『帰ってこうわい』⇒帰るからね。
『なんしよん』⇒なにしてるの。
『ほしたら』⇒そうしたら。
『ほじゃけん』⇒だから。
『あずる』⇒てこずる。
『きない』⇒黄色。

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